「日商簿記検定試験(2月)の結果」

 会計ファイナンス学科簿記担当教員の加納です。

 先月の本ブログで、近年難易度が急上昇している「2級」に本気で取り組む学生の様子を書きましたが、今般その結果が出ました。今回の試験では、2級に1年生5名が受かりました。すでにご報告のとおり、11月に6名の1年生が合格していますので、今年度は11名の1年生が2級に合格したことになります。なお、1年次(11月もしくは2月)に2級合格を目指すクラス(1年次後期に編成)には25名が在籍していましたので、クラスの4割強の学生が2級の学習を始めて概ね5か月以内に合格したことになります。

  東京商工会議所管内の合格率が30.7%であることからも分かるように、今回の2級も決して易しい問題ではありませんでした。多くの問題を反復してこなすことにより基本的な問題は失点せずに確実に正解させる力が求められると同時に、問題を解くスピードや問題全体を俯瞰して解く選球眼など戦術的な要素も必要だったと思われます。したがって、かなりのトレーニングを積んだ上での受験でなければ、今回の本試験をクリアすることは難しかったと思います。

 ただ、今年の一年生をみると、2級の学習期間の短い学生の場合、実質5か月の学習期間で、(前回の11月検定の合格者を合わせると既に11名が)2級に合格していることから、全く歯が立たない試験ではありません。合格するには相当の集中力と問題の反復練習が求められますが、一定量の学習時間の確保とモチベーションの維持ができれば、合格できる試験であると言えそうです。事実、一年生の合格者の中には、かなりの短期間で集中的な学習を積み、合格を勝ち取った学生がいました。

 検定合格はあくまで一つのステップですが、その目標に向けて本気で学習を積み重ねて自分の限界に「チャレンジ」していくことで、何より自分自身が大きく成長し、実り豊かな収穫がもたらされます。そしてそこで獲得したことは、生涯にわたり皆さんの「力」になってくれます。会計ファイナンス学科では、「自分の成長は自分の手で勝ち取っていく」そんな気概のある学生をとことん応援しバックアップできる体制を整えています。