会計ファイナンス学科で養成する人材
2018年度4月からスタートする「会計ファイナンス学科」教員の山田です。
今回はこの学科でどのような人材を養成していくのか簡単に述べたいと思います。
この学科では全員が3年生になるまでに日本商工会議所の簿記検定2級に合格することを1つの目標としています。意欲のある学生はその後、公認会計士や税理士、国税専門官などの上位の資格に挑戦したり、ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)に挑戦する者もいることでしょう。
資格取得を全面に出すと、どうしても専門学校と何が違うのかという疑問を持つ高校生もいるでしょう。昭和女子大学の会計ファイナンス学科では、「高度なスキルを有したビジネス・パーソン」を育成するとともに、「優れた人間性」の涵養も目指します。
資格を取得すると有利だという話は皆さんもよく聞くと思います。
例えば、公認会計士の資格を頑張って取得できたとします。会計士業界で働くことになると、周囲はみな会計士の資格を持っています。同業者の中においては資格の優位性はありません。そういう中にあって、あなたがお客様から選ばれるとすれば、それはあなたの人柄、人間性によるところが大きいのです。しかし、これは一朝一夕に身につくものではありません。
2008年に「リーマン・ショック」がありました。知らない人は調べてみて下さい。これは、金融業界において、とても頭が良いけれど、倫理観などに欠けた人たちが発端になって起きた可能性があります。自分の能力を世の中のために有効に活かすには、「優れた人間性」は必要不可欠なのです。
皆さんも、入学後、このことを意識しながら勉学に励んでみて下さい。
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