朝日生命寄付講座「金融ビジネスのニュートレンド」(3)

 会計ファイナンス学科教員の安藤です。会計ファイナンス学科では、企業と連携した実践的な授業も開設しています。今回は、朝日生命保険相互会社様と連携して実施している朝日生命寄付講座「金融ビジネスのニュートレンド」(後期科目)をご紹介いたします。

 この講座は会計ファイナンス学科の学生は2年生以上(ビジネスデザイン学科の学生は3年生以上)が受講可能で、選択科目ではありますが、毎年数多くの学生が受講している人気の科目です。金融ビジネスの最前線で働いている実務家の方々をお招きしますので、その業務内容や業界に関する知識を臨場感あふれる形で学ぶことができます。

 11月28日(木)は、朝日生命保険相互会社 営業職員体制強化部の稲垣美彩子様にお越しいただき、「生命保険ビジネス入門」というテーマでお話しいただきました。

 今回の講義では、生命保険の起こりから、生命保険の役割、生命保険の種類やライフステージにあわせた保険の選択についてなど、生命保険全般について丁寧にご講義いただきました。高齢化やがんの罹患率の増加を背景に、医療保険や介護保険の必要性が高まっていることにも触れられ、あらためて保険の意義について考える機会となりました。

 受講した学生からは次のようなコメントが寄せられました。

・生命保険が単なる「お金を受け取る手段」ではなく、「愛する人のために備える仕組み」として発展してきた歴史や背景にも感銘を受けました。

・生命保険は大数の法則と収支相等の原則に基づき、リスクを分散して保険契約者全体の利益を守る仕組みであることを学びました。

・社会保障制度と保険の関係性についても理解を深め、生命保険が個人のリスク管理だけでなく、公的保険を補完する重要な役割を果たしていると認識しました。

・保険は単なる経済的な保障だけでなく、安心して学生生活を送るための大切なサポート役だと感じています。

・がん保険や介護保険などはCMや広告でよく目にしますが、実際に加入している人の割合は少なくて驚きました。

 また、講義後半には稲垣様ご自身の就職活動についてお話しいただきました。授業後も保険業界を進路として考えている学生からの質問にお答えいただくなど、貴重な機会をいただきました。人生100年時代と言われる現代の中で、自分らしい生き方を選択できるためのお知恵をいただき、ありがとうございました。