【教室が株式市場に!?】

 こんにちは!会計ファイナンス学科で学科長をしています教員の山田です。私はファイナンス教育を担当しています。後期に私が担当している「ビジネスファイナンス」という授業があります。これは、1、2年時にファイナンス基礎やコーポレートファイナンスという必修授業を履修した後にある専門科目で、より実践的なファイナンスを学びます。今回は教室を株式市場にして「株式売買ゲーム」を行いました。各人には架空の企業であるコアラカフェの株券が2枚と現金が30ドル渡されています。これらを自由に使って、他の学生と交渉しながら株式の売買を行います。最終的に「株数×株価+現金保有額」が最も多い学生が勝ちとなります。ゲームは4回行いました。簡単にゲーム内容を紹介しますと、リスクが高くなった時にどのような価格形成がなされるのか、情報を知っているほうが有利な売買ができるのかどうか、というものです。各ゲーム、市場が開いている時間は5分間です。この間に、学生は投資家として自分に有利に株式の売買を他の投資家と交渉しながら行い、自己の資産総額を最大化しないとなりません。いくらで売って、いくらで買うのか・・・。

 このゲームの詳細は秘密です。興味のある方は是非授業を履修してください。実践的な知見が得られると思います。ちなみに、情報をあらかじめ持っている投資家は有利に見えますが、だからといって勝者になれるほど簡単ではありません。一方で、情報はなくとも、市場の雰囲気や交渉の過程でわかることもあるのです。どうやって情報を探るのか・・これも勉強です。この株式売買ゲームはこの授業の初回で毎年行っていたのですが、2年間コロナ禍でできませんでした。初回で行うと、これからの授業に向けて学生同士の親睦も深まります。会計ファイナンス学科ではアクティブラーニングを効果的に取り入れながら実践的な学びも深めています。