【伊勢坊ゼミ3年:文献購読】

 伊勢坊ゼミ3年の塚本です。伊勢坊ゼミでは、3年前期はビジネスコンテストへの出場を行いましたが、後期は文献購読を行っています。文献購読は一見地味な活動かもしれませんが、伊勢坊先生は理論を学ぶことを重要に考えておられ、2年間のゼミ活動の中に文献購読が必ず含まれています。

 2024年度3年後期のゼミでは、人的資源管理に関する書籍を輪読しました。各章の担当者を決め、レジュメを作成し発表しました。

 2年生までは、こうした本格的な要約や発表の経験がなかったため、最初はとても苦労しました。特に、どこが重要なポイントなのかを判断し、簡潔にまとめる作業が難しかったです。本を読むだけなら理解できた気になるのですが、いざ自分の言葉で整理しようとすると、曖昧な部分が多いことに気づきました。単に要約するのではなく、「この章の本質は何か?」を意識することが大切だと学びました。

 ゼミでは、単に内容を発表するだけでなく、議論を深めるためのポイントを提示することも求められました。これが意外と難しく、どんな問いを投げかければ活発な議論につながるのか、何度も悩みました。最初は表面的な質問しか思い浮かばなかったのですが、他のメンバーの発表を聞くうちに、「実際の企業ではどう応用できるか?」など、具体的なケースに結びつけると議論が広がることに気づきました。

 発表の際、レジュメをただ読むだけでは伝わらないということも実感しました。最初は「しっかりまとめたレジュメを作れば、あとは読めばいい」と考えていましたが、実際にやってみると、それでは聞き手の理解が深まらないことがわかりました。要点を噛み砕いて説明したり、具体例を交えたりすることで、より伝わりやすくなると感じました。発表はただの報告ではなく、聞き手に理解してもらい、考えてもらうためのものだと意識することが重要だと思いました。

 人的資源管理の理論は社会に出ていない私にとって難しいかなと思っていました。しかし、採用などの雇用管理や賃金制度、評価制度などを学ぶことで、将来起こりうることが少し想像できるようになり、就職活動真っ只中の私にとって、有益な内容であることがわかりました。

   4年になると卒論執筆が始まります。就職活動と並行して頑張っていきたいです。