「加納ゼミの学生が笹原小学校の児童を対象に租税教室を実施しました」

こんにちは。会計ファイナンス学科教員の加納です。

 令和2年10月2日(金)、加納ゼミ(税務会計)の学生8名が、世田谷区立笹原小学校の6年生約60名(2クラス)を対象に、ソーシャルディスタンス等実施環境にも配慮しながら、笹原小の体育館で租税教室を実施しました。

 税金の多くは、例えば私たちの日常生活にも大きな影響を及ぼしている消費税の軽減税率制度など、比較的身近なものであっても、その本質を理解することは(税法の仕組み上)なかなか難解です。今回のプロジェクトは、そのような税法の学びに加え、学んだ内容を「小学生に分かり易く教える」、あるいは「「租税教室」として成立させる」という別の難しさも要求するものになりました。

 学生達は、半年以上をかけて、自分たちで「私たちのくらしと税」と題したスライドや当日のシナリオ作り、そして「町づくりをしよう」といったワークシートなどを、世田谷税務署や渋谷税務署、笹原小の先生方からの指導を受けながら、全て自前で準備してきました。学生からは、「なかなか大変だったけど自分自身も大変勉強になった」等の意見が聞かれました。また笹原小の児童からは、「興味深かった!」と嬉しそうに言っていただけました。

「税金クイズ」で児童とジャンケン
「一億円の重さ」を児童に体験してもらう
「自分の街に必要な公共施設は何か」を議論し報告する児童(チーム毎)

 このように会計ファイナンス学科では、自分の学ぶ専門を、プロジェクト活動として実践していくことにより、専門能力を高めていくだけでなく、コミュニケーション能力や主体性といった、いわゆる「非認知能力」も磨いていける数多くの学びの場を提供しています。真剣に取り組めば取り組む程、大変だけれども、その分だけ確実に自分の能力が磨かれていくというわけです。

 尚、本プロジェクトは、笹原小学校様、世田谷税務署(世田谷地区租税教育推進協議会事務局)様、渋谷税務署(税務広報広聴官)様、東京税理士会世田谷支部(租税教育推進委員会)様の各関係部署・ご担当の方々の多大なるご協力を得て実施することができました。この場をお借りして改めて厚く御礼申し上げます。