「簿記の学習をスタートさせましょう!」

会計ファイナンス学科簿記担当教員の加納です。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、新年度でやる気に満ちた在校生の皆さん、とりわけ新入生の皆さんをきちんとした形でお迎えできないことを、本当に申し訳なく思っています。

 しかし、我々会計ファイナンス学科教員は、こういう前例のない事態だからこそ、きちんと学生の皆さんの学びの道筋を立ててサポートしていきたいと考え、全学的な教科書販売の実施に先立ち、会計ファイナンス学科の学びの核の一つとなる簿記の教科書に絞って、今週、新入生全員の自宅にその発送を行いました。

 もちろん、新入生の中には、簿記を初めて学習する人から、既に簿記検定に合格している人まで、色々な条件の方がおられますので、簿記の担当教員が、新入生60名一人一人にメールと電話で、各種の状況や必要な教科書の内容を個別に確認し、学科から直接発送手続きを取りました。

 前期に使用するテキスト・問題集・過去問と、一部後期にも使用する2級商業簿記対応のテキスト・問題集も送付しましたので、新入生の皆さんはそのボリュームに驚かれたことと思いますが、単に教科書を送り付けただけではありません。

 それらの学習が「スムーズ」に進められるように、初心者の皆さんに対しては3級の全範囲、そして既に3級に合格している新入生の皆さんには、2級の商業簿記の全範囲の講義内容が視聴できる「Webサポート教材」を学科として準備しました。新入生の皆さんが、簿記の学習を「能動的かつ計画的に」どんどん進めることができるよう、この「Webサポート教材」のWeb視聴方法とパスワードも、今週皆さんに送付しました。

 昭和女子大学の授業開始まで、あと約2週間あります。

 教員としては、こういう時期だからこそ、能動的に計画を立て、学習を進めてもらいたいと思っています。簿記会計のスキルは、就職のときだけではなく、就職後のビジネスやプライベートで一生役立つ「コアスキル」になります。一朝一夕には身につかないからこそ、自分の専門として獲得する価値のある分野です。会計ファイナンス学科の学生は「毎日」簿記の学習を積み重ねて、「本当の実力」を身に付けていきます。

 皆さんに直接お会いできる対面授業になりましたら、演習の量を多くし、不明な点は個別にその場で皆さんから直接内容を聞きながら丁寧に解説していきますので、新入生の皆さんはどうか安心して、(少しぐらいわからないところが出てきても、そこは付箋でも貼り、後で質問することにして)、どんどん先に学習を進めてみてください。春は物事を始めるのに適した時期です。この時期を逃さず、どんな環境でも知恵を絞り、一歩でも自分のスキルを磨いて前進していける大学生を目指しましょう。